私が初めて医療について学んだのは「カイロプラクティック(カイロ)」でした。
カイロは西洋医学の背骨の中を通っている「脊髄」やそこから出ている
「脊髄(末梢)神経」や「自律神経」を見ていますので「西洋医学的」と言えます。
また欧米では医師(D.C./ドクター・オブ・カイロプラクティック)の資格を持ちます。

カイロの学校を卒業してから鍼灸学校には行きませんでしたが独自に東洋医学についても
勉強しました。
また今専門で行っている「キネシオロジー」の調整の多くは「経絡」などのエネルギーを
使った調整なので自然と「東洋医学」「経絡理論」「経穴」の知識や実践が増えていきました。

カイロプラクティック的に構造(筋肉、骨格)や神経を調整しても上手く結果が出ない時は
この東洋医学の考えである「経絡やツボを使った調整」が驚くほど効果を発揮する事が有ります。
経絡の流れは体表を流れその流れの中にツボが有ります。また経絡の流れの奥では関連の臓器と繋がっていると言われています。

よって調整法として
①体表の痛みなどをその部位を流れている経絡上のツボを使って調整する方法が有ります。
例えば先日「脇腹」辺りの痛みが続いているクライアントさんがいました。その方にはその部位を流れている「胆経」と「脾経」の経絡のツボを使った調整をしましたところその場で痛みの軽減が見られました。
また「肩甲骨の内側の痛み」を筋肉や骨格の調整を使って調整したクライアントさんがいましたが
何をやっても一定以上の効果が出ませんでしたが「膀胱経」のツボを使って調整したところその場で痛みがすっと引いていきました。

②「関連している臓器の経絡」を調整する事によって痛みが軽減したり消滅する事も有ります。
婦人科疾患がある方には婦人科やホルモンと関係する「心包経」の経絡を使ったり、胃の疾患がある方に「胃経」の経絡調整、便秘がちの方には「大腸経」の経絡調整を使ったりします。

③経絡の流れは「過剰な流れ」と「過少な流れ」が有ると言われています。
そして少なすぎても多すぎても良くないと言われています。
そこでその流れを調べ過剰なエネルギーの経絡から過少なエネルギーの流れの経絡に流すという方法があります。幾つかのツボを使って「陰陽五行の法則」に沿って流していきます。
この方法のアレンジとして感情の過剰なエネルギーをツボを使って鎮めるという方法も有ります。この方法については改めてまた書きたいと思います。

このように経絡調整というのはダイレクトにその痛みの部位に働きかける訳ではないですが
いろいろ研究し使っていくと「一見ファジーでつかみどころがない」ように見えますが
実は「非常に理論的」で「法則の則って理にかなった」方法と言えます。