以下、脳のキネシオロジー「LEAP 脳の統合1」を学んだ事と私なりの考察です。
脳は感覚的にパターンを知覚し全体像を想像する、非合理的で直感的な「ゲシュタルト処理」と論理的で直線的、部分から全体像を分析し合理的な「ロジック処理」の2つの異なったしかし補い合う処理システムを持っています。
一般に知られている「右脳」「左脳」のモデルとは違い、多くの複雑な「サブシステム」を持っています。
そして機能や処理過程で脳の「優先」がどちらかにあるかも大切な要素となります。
問題があるとしたら
脳の指令を出してその受け取る入り口に問題があったら処理までいきません。
コンピューターで言えばキーボードに問題があるという場合です。
脳は全ての機能が同じように繋がっていればいつでも一番簡単で近道で効率的な機能や経路を選びます。
「LEAPの学習モデル」は両大脳半球が全てのレベルにおいてともに働く事としています。(優先機能の統合度合いの現れ)
ゲシュタルト処理とロジック処理は共に私たちの人生と私たちを取り囲む世界を知る上でもパワフルなツールです。
脳の構造は意識、潜在意識の様々なレベルで処理作業が行われるマルチモジュールの構造体と言えます。
数々の別個のモジュール、潜在意識の皮質と皮質下両方のモジュールを作動させて処理して答えを意識上に送ってきます。
そもそも「脳の統合」とは何なのか?
よく使われているが明確に定義されていません。
LEAPでは全ての関連ありゲシュタルト、ロジカル「優先」機能と潜在処理中枢とその経路がこれらの処理モジュールが繋がっている状態を意味します。
情報の統合がされるのではなく、多種多様な領域に広く分散しているサブシステム内で処理がシンクロしタイミングが合う事により脳の統合が起きているのです。
このような状態の時最大に能力を発揮することができどんな種類の課題や作業であれそれを実行するために必要な一つ一つの機能がきちんと繋がっているため関連機能が楽に統合することができるからです。
困難なことは何一つありません。
その為にはストレスが脳のプロセスを邪魔しないレベルに保っておく必要があります。ストレスがある閾値を超えてしまうと様々な機能に支障が出たり機能の統合が損なわれてしまいます。
最近の研究では「脳の統合」とは情報がある領域に到達してそこで情報が統合されるのではなく多種多様な領域に広く分散しているサブシステム内で処理がシンクロしタイミングが合う事によって統合が起きるという考えがあります。このタイミングのずれやシンクロの喪失が学習障害を引き起こす結果になります。
脳の統合は以下の要因でしたりしなかったりします。
1、人生で経験するストレス
2、今取り組んでいることが今現在と過去に関わっているストレス
このストレスは「サバイバルシステム」から来ています。これは外的刺激に対する「脅威」の反応から来ています。ここから「闘争逃走反応」が生まれます。
ここに大きく関わっているのが「扁桃体」になります。そしてこの扁桃体は左右脳を繋ぐ脳梁の神経の流れを直接抑制する為、脳の統合を失います。
この様な統合を失う事が学習に関係してくると思われます。
ある特定の状況で発火するのであればその状況下でのみ統合が失われます。
また人によってこのストレスに対する耐性能力ですのでそのそれぞれのストレス域値があってそれを超えると統合を失います。
この様な時脳の多くの機能のシンクロが失われています。
普通はこの統合を失うのは局所的にある特定の課題を実行する機能間でのシンクロが失われます。
脳の統合喪失のサイクルは、ストレッサー→脳の統合喪失→失敗→不安→恐怖感→自尊心低下→自信喪失という負のストレスループを生み出します。
以下に色々な学習障害のパターンを記します。
・ADD(注意欠陥障害):ゲシュタルト優位
・ディスレキシア:ロジック優位
・学習障害:ゲシュタルト、ロジック処理の両方へのアクセス制限
・フラストレーション:ゲシュタルト、ロジック優先機能へアクセス出来ているが機能の統合が乏しい
などが見られます。
「学習」に対して困難を抱いている人の多くは生まれながらにとても有能です。
彼らは単に「課題を果たすために必要な特定の機能にアクセス出来ない」だけなのです。
それを「集中していない」「意識を向けていない」「頑張っていない」という説を建てられてしまっています。
なぜ特定の機能にアクセスできていないでいるのか意識上で知る事は決してできないでしょう。なのでただ「フラストレーション」がたまるだけで大抵は「怒り」に変わりその怒りが「不適切な行動」を引き起こしてしまいます。
怒り→フラストレーション→悪化→悪い素行や態度→問題児→罰→自尊心の低下、自信のなさ→自分はバカだ→挑戦して失敗→挑戦もしなくなり傍観者となる
これが「負のストレスのループ」と言います。
LEAP:キネシオロジーアカデミーHP