《左右のサバイバルスイッチング》
「交連線維」により左右の目、耳、鼻、手足などからの感覚情報を統合します。
周囲の環境全体の統合、ゲシュタルトとロジックの統合。これによって私達は物事を効果的に効率的に考えられるのです。
もしこの流れがブロックされると視覚的、聴覚的統合が困難になり学習機能の実行が難しく なります。
例えば左手で右耳を触れてと言っても混乱してしまいます。
しかし人はかなりそれを上手く代償します。
《上下のサバイバルスイッチング》
大脳皮質と辺縁系ー脳幹システムの「投射線維」によります。
また脳の上の部分と下の部分のスイッチングです。
思考、合理性、理解力を司る前頭葉と感じる、反応する、連想する深部辺縁系と脳幹のサバイバルシステム間のスイッチングです。この脳幹サバイバルシステムは過去に起きた恐怖、激怒、欲求、パニックといったサバイバルシステムと結びついています。(扁桃体ー脳幹の連想)
恐怖症がそうです。脳幹サバイバルシステムでは無害でニュートラルなものが恐怖に関連付けられてしまいます。この誤った関連付けは根強く残り時には一生涯続くこともあります。
前頭葉の思考中枢と辺縁系の感覚中枢の間でバランスを取ります。それは感情に目を向けながら社会的状況に合わせ私達の思考を調整されます。感情的になったとしても合理的に理解する精神力を駆使する事が出来ます。それによって感情を鎮める事が可能となります。
全てが上に行けば思考と合理性のみになり全てが下に行けば感情をあらわにして感情的振る舞いのみになります。
個人的成長にはこの両方の自分の感情を感じること、自分の考えを持つ事が必要となります。経験を理解し意識的にそれを評価する事が大切です。
私達の能力を超えて対処できなくなったら感情的自己が生き延びる為に代償行為を始めます。ストレス経験が人生経験に統合されませんので感情的ストレスを持ち続けます。
思考のみで感情を感じられなくなるか感情的になり理解できないままになりその問題の真なる解決を妨げます。
子供時代の経験で、上手く対処出来なかったり解決策を持たないでいた「トラウマ」が有るかもしれません。生き延びる為に、自分の身を守る為に上下のスイッチングを起こし「感情を押し込めシャットダウン」しまうか「感情に蓋をして思考だけ」で行くかします。
これが生涯にわたる人間関係に影響を与えてしまう事もあります。
人はあなたに感情的なそして精神的なつながりを求めているのかもしれませんがこのスイッチングが感情へのアクセスをブロックしてしまっているかもしれません。
《前後のサバイバルスイッチング》
たぶん最も深刻なのが「連合線維」で起きる前後のスイッチングです。それは貴方を心理的に感情的に過去に閉じ込めてしまうからです。私達はエゴがどうする事も出来ないトラウマと葛藤する時に前後のサバイバルスイッチングが起きます。今起こっていることは顕在意識と潜在意識との両方で理解しています。
本来バランのが取れた状況であれば過去の出来事と今現在起きている事、そして感情と思考が統合されています。例え過去の出来事が不快な出来事であってもそれは今起きている事を理解する為の参照でしかなく過去の出来事である事を脳は理解出来ます。
前後のサバイバルスイッチングがオンライン状態になると今に居られなくなり過去の出来事がスイッチし(置きかわり)過去に起きた事が今再び起きているように理解してしまいます。過去の経験と同じと解釈し過去の行動にスタックし身動きが取れなくなってしまいます。
前後のサバイバルスイッチングがオンラインになると全ての新しい体験が過去のトラウマ経験のレンズを通してフィルターにかけられます。何年経ってもまた同じ事が起きるのではと思ってしまうのです。このスイッチングが解消されるまでこれが続きます。同じ問題が根強く残ります。
上下のサバイバルスイッチングをそして前後のサバイバルスイッチングをクリアにする事によって前進されます。過去から出て今に足を踏み入れる事が出来ます。
全て脳のキネシオロジー「LEAP」で学ぶ内容です。
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