主体変容

松下幸之助の言葉に「主体変容」と言う言葉があります。

「整心(メンタル)コース」で色々な悩みをお聞きしていると

「あの人の・・・が気にくわない」
「あの人が・・・してくれていたら」
「あの人がもう少し・・・に目を向けてくれたら」
「なんであの人は・・・ができないんだろう」
と他人を批判し他人にこうなってくれたらと望みます。

また
「あの時こうしてくれたら」
「あの事さえなかったなら」
と過去の出来事を否定し「ああだったら良かった」
「あの出来事さえなかったなら」と嘆きます。

しかし、その対象となる相手が望まない限り「他人を変える事は無理」です。
そして、「過去の出来事を変える事なかった事にするのも無理」です。

ではどうすればその悩みを解決しその感情を解消出来るのでしょうか?

それがまさに「主体変容の考え方」です。

他人や出来事など周りを変えるのではなく「自分が変わる事によって悩みや感情を解決したり解消して」いきます。
と言っても「いきなり自分が変わるなんて!?」「どうしてもあの人は許せない!」「あんな悲惨な出来事は絶対嫌!」と思われるかも知れません。
それは一般でよく言われている「ポジティブシンキング」のようにいい面だけを見なさい!と言うことでもありません。
あるいは「悪い事は忘れなさい!」「そんな人からは離れればいい、別れればいい!」ということでは有りません。

何故かというと自分が変わらない限りそのような「嫌な人」「嫌な出来事は」必ずまた状況や人は変わるかもしれませんが起きたり現れたりします。

何故かというとその出来事やその相手こそ人生で必要だから起きたり現れれてくるからです。
要は「あなたらしく生きる為」に必要な人だったり必要な出来事だったとも言えます。

この意味が理解でき問題自体が無かった事に氣付きます。
そしてここにエネルギーを注ぐのではなく肩の荷を下ろして
本来やりたかった事にエネルギーを注ぐ事が出来るようになります。

これを行っているのが「整心コース」「ディマティーニ・メソッド」セッションです。
おさまらない感情でお困りの方はぜひ受けてみてください。

痛みと経絡調整

私が初めて医療について学んだのは「カイロプラクティック(カイロ)」でした。
カイロは西洋医学の背骨の中を通っている「脊髄」やそこから出ている
「脊髄(末梢)神経」や「自律神経」を見ていますので「西洋医学的」と言えます。
また欧米では医師(D.C./ドクター・オブ・カイロプラクティック)の資格を持ちます。

カイロの学校を卒業してから鍼灸学校には行きませんでしたが独自に東洋医学についても
勉強しました。
また今専門で行っている「キネシオロジー」の調整の多くは「経絡」などのエネルギーを
使った調整なので自然と「東洋医学」「経絡理論」「経穴」の知識や実践が増えていきました。

カイロプラクティック的に構造(筋肉、骨格)や神経を調整しても上手く結果が出ない時は
この東洋医学の考えである「経絡やツボを使った調整」が驚くほど効果を発揮する事が有ります。
経絡の流れは体表を流れその流れの中にツボが有ります。また経絡の流れの奥では関連の臓器と繋がっていると言われています。

よって調整法として
①体表の痛みなどをその部位を流れている経絡上のツボを使って調整する方法が有ります。
例えば先日「脇腹」辺りの痛みが続いているクライアントさんがいました。その方にはその部位を流れている「胆経」と「脾経」の経絡のツボを使った調整をしましたところその場で痛みの軽減が見られました。
また「肩甲骨の内側の痛み」を筋肉や骨格の調整を使って調整したクライアントさんがいましたが
何をやっても一定以上の効果が出ませんでしたが「膀胱経」のツボを使って調整したところその場で痛みがすっと引いていきました。

②「関連している臓器の経絡」を調整する事によって痛みが軽減したり消滅する事も有ります。
婦人科疾患がある方には婦人科やホルモンと関係する「心包経」の経絡を使ったり、胃の疾患がある方に「胃経」の経絡調整、便秘がちの方には「大腸経」の経絡調整を使ったりします。

③経絡の流れは「過剰な流れ」と「過少な流れ」が有ると言われています。
そして少なすぎても多すぎても良くないと言われています。
そこでその流れを調べ過剰なエネルギーの経絡から過少なエネルギーの流れの経絡に流すという方法があります。幾つかのツボを使って「陰陽五行の法則」に沿って流していきます。
この方法のアレンジとして感情の過剰なエネルギーをツボを使って鎮めるという方法も有ります。この方法については改めてまた書きたいと思います。

このように経絡調整というのはダイレクトにその痛みの部位に働きかける訳ではないですが
いろいろ研究し使っていくと「一見ファジーでつかみどころがない」ように見えますが
実は「非常に理論的」で「法則の則って理にかなった」方法と言えます。

姿勢と首の痛み


首の骨(頚椎)は7つの椎骨とその間にある椎間板で成り立っています。
そして首を180度近く回転させたり前後に頷いて下を見たり上を見たり、肩の方向に傾けたり
それらの動きを複合的に動かす事ができます。
また頚椎の上には成人で体重50kgの人だと約5kgの頭が乗っかっていて支えています。
よって頚椎は動きに柔軟性は有りますが、胸の骨のように肋骨もなく上の重いものを
支えているので刺激やストレスを受けやすくダメージも受けやすいと言えます。

背骨を横から見ると首の骨と腰の骨は前にわん曲(前弯)しています。
そして肩の一番上の骨(肩峰)と耳の穴が垂直に一直線上にある状態が頭の重さを支えやすい
良い姿勢とされています。

しかしデスクワークの人達の多くは「頭が肩より前に出て」「顎は前に突き出て上がって」
います。
このような姿勢で長時間いると各種の障害が出てくる可能性が高くなります。

その多くは靭帯などの組織が伸びた状態になって無理なストレスによる痛みと言えます。

という事は「姿勢からくる首の痛み」という事ですので
これは一概に座っている状態だけでなく立っている時も寝ている時でも起きる事です。

そして痛みの部位は
「首だけ」の場合もあれば「首から肩にかけて」、あるいは「肩甲骨」や「腕や手まで」「頭(頭痛)」「目の奥」にまで広がる事もあります。

「姿勢からくる首の痛み」の場合は日頃から気を付けて「顎を引いて肩の上に頭が来るように」
意識する事が大切です。
そしてその姿勢をする為には実際にやってみると分かりますが姿勢を正し「腰の前弯」を
作らないと出来ませんので「背骨のS字を作る」という事は結局は腰にも首にもいいという事に
なります。

腰痛と姿勢


腰痛になる原因は色々ありますが
最近私が腰痛になって改めて「姿勢」(構造)の大切さを実感しました。

今までも何回か腰痛を体験しましたが自分では何をやっても余り効果を感じられませんでした。
今回は昨年の12月に始まり一旦良くなったかと思いましたがまた2月になって発症しました。
そこで改めて原因を考えてみると両方ともセミナー受講が続き座っている時間が長かった事です。
そして浅く腰掛け背中を丸くして座っていました。
それは自分でも悪い姿勢だなと自覚していたのですが楽なのでついついそのような姿勢の時間が
長くなっていました。

こうして「姿勢の悪さ」が原因だと気がつきましたが、痛みを取るという事は別な事と考えて
色々試してみましたが解決には至りませんでした。

「姿勢を正すのは基本中の基本」なのですがそんな単純な事が自分では出来ないでいました。
そこで昔学んだ「腰を反らすエクササイズ」をやってみたところ驚くほど簡単に確実に痛みが
軽くなり3日間そのエクササイズを続けたところほとんど痛みはなくなりました。

このように全ての腰痛の原因が「姿勢」からきているのではないと思いますが、私の場合は
「姿勢の矯正」で改善し自分で調整できる事を実感しました。

ではもう少し「姿勢からくる腰痛」の原因を見ていきましょう。
①まず多いのが「座った姿勢」です。
立っている時に腰が丸くなっている人はあまりいませんが座った瞬間その姿勢を保てないで
腰が丸くなる人は沢山います。
また運動での腰痛も余りありません。
それは腰にくるストレスは大きくても動いているので一箇所にストレスがかかる事が少ないからです。座っている姿勢は腰にくるストレスはそれほど多くないですが、一定の部位に持続してストレスが加わるからです。

座って腰が丸い姿勢が長時間続くと筋肉はリラックスしる分、背骨の周りにある「靭帯」や「腱膜」に大きな負荷がかかり、特に後ろにつく「靭帯」は過度にストレッチされてしまいます。
座っている最中に痛くなる人もいれば立ち上がる時に痛くなったり背中を伸ばせなくなる人もいます。

②2つ目の原因は「腰の反らす可動性の制限」です。
30歳ぐらいから、この反らす可動性が減少して行きます。
50〜60代になると減少した可動性を戻す事が難しくなってきます。
腰が丸くなった状態で立っている事は同じく靭帯をストレッチした状態になり
痛みが発症する原因となります。
また、このような状態で座ると自然と腰は丸くなってしまいます。

③次に挙げられるのが「腰を前に曲げる回数」です。
これは私たちの1日の動きを振り返ってみれば分かると思いますが朝起きて顔を洗うところから
始まって、食事したり仕事したりでほとんどが前かがみで前に丸くなった姿勢で後ろに反るという
動作はほとんどない事が分かると思います。

この3つの要因によって私たちが本来持っている背骨のS字カーブ(腰が前にわん曲している)が
失われていってしまいます。

「座る姿勢が悪くて」「後ろにそれなくなって」腰痛が出ていると思われる方がいらしたら
いかに腰のS字カーブを作るか保つかのご指導させて頂きます。