呼吸と腰痛と首のコリ

座りっぱなしの人で呼吸と関係している横隔膜が動かない人がいます。
息を吸うと普通は「横隔膜が横と下に広がり」ます。
しかし、緊張していると横隔膜が動かずその近くにある腸腰筋が緊張して固くなり腰痛になり、また代償として胸呼吸となり首の筋肉が緊張して凝ってしまう事が起きます。
この横隔膜、腸腰筋、首の筋肉というのは実は関係しているのです。

腰が伸びない腰痛

座りっぱなしの人の腰痛で立とうとすると腰が伸びない人を見かけます。
この原因は幾つかありますが、一つに腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)という脚と背骨を結んでいる筋肉が
硬くなって伸ばせなくなっていると言う事が考えられます。
ここを緩ませる事が必要になります。

では何故、腸腰筋が固くなるのでしょうか?
長時間座りっぱなしで縮んだままなっている事もあります。
またこの筋肉は感情とも関係していて「恐れ」「恐怖」「緊張」などの感情、交感神経とも
関係している事が分かっています。

 

草むしりと腰痛

よく「草むしりをやって腰を痛めました!」
と言う方が来院されます。

そこで
「どうして痛めるのか?」「どうしたらいいのか?」
実際に草むしりをやりながら
考えてみました。

原因は明らかです。
10分もこの中腰でいただけで
背中、腰の筋肉、筋膜、腱、靭帯は
伸ばされてきます。

その状態で
立ち上がろうとしても
伸ばされたまま固まってしまって
腰を伸ばすのはやっとでした。

これを「2時間ぐらいやってました!」
と言われる方がいますが
腰を痛めて当然と思われます。

それでは
そうすればいいのか?
色々試してみました?

そこで
『分かった事』は

まずは
●背中、腰を必要以上に伸ばさない!→2〜3分で身体を戻し腰をそる
ようは「逆の動き」をするという事です。
これは日常の家事、料理、仕事の動作も
ゴルフなど片側の動きをするスポーツも
全て同じです。
何事もバランスが大切です!

そして
●片側の腕だけを使わない!→右手で草むしりをしてたら左手でも行う
これもバランスですね。片側の動きに集中しないで逆側を使う事で
オーバーワークが解消されます。
これも日頃の動き動作、仕事、スポーツ
全てに言えます。

更に付け加えると
●腰、背中以外をストレッチする→胸、脇腹などがいいと思います。
縮まっている所を伸ばす。
これもバランスです。


これらは全てどんな動きにも関係していますので
ぜひこれらの考え日常にも取り入れてみてください。

 

腰痛と姿勢


腰痛になる原因は色々ありますが
最近私が腰痛になって改めて「姿勢」(構造)の大切さを実感しました。

今までも何回か腰痛を体験しましたが自分では何をやっても余り効果を感じられませんでした。
今回は昨年の12月に始まり一旦良くなったかと思いましたがまた2月になって発症しました。
そこで改めて原因を考えてみると両方ともセミナー受講が続き座っている時間が長かった事です。
そして浅く腰掛け背中を丸くして座っていました。
それは自分でも悪い姿勢だなと自覚していたのですが楽なのでついついそのような姿勢の時間が
長くなっていました。

こうして「姿勢の悪さ」が原因だと気がつきましたが、痛みを取るという事は別な事と考えて
色々試してみましたが解決には至りませんでした。

「姿勢を正すのは基本中の基本」なのですがそんな単純な事が自分では出来ないでいました。
そこで昔学んだ「腰を反らすエクササイズ」をやってみたところ驚くほど簡単に確実に痛みが
軽くなり3日間そのエクササイズを続けたところほとんど痛みはなくなりました。

このように全ての腰痛の原因が「姿勢」からきているのではないと思いますが、私の場合は
「姿勢の矯正」で改善し自分で調整できる事を実感しました。

ではもう少し「姿勢からくる腰痛」の原因を見ていきましょう。
①まず多いのが「座った姿勢」です。
立っている時に腰が丸くなっている人はあまりいませんが座った瞬間その姿勢を保てないで
腰が丸くなる人は沢山います。
また運動での腰痛も余りありません。
それは腰にくるストレスは大きくても動いているので一箇所にストレスがかかる事が少ないからです。座っている姿勢は腰にくるストレスはそれほど多くないですが、一定の部位に持続してストレスが加わるからです。

座って腰が丸い姿勢が長時間続くと筋肉はリラックスしる分、背骨の周りにある「靭帯」や「腱膜」に大きな負荷がかかり、特に後ろにつく「靭帯」は過度にストレッチされてしまいます。
座っている最中に痛くなる人もいれば立ち上がる時に痛くなったり背中を伸ばせなくなる人もいます。

②2つ目の原因は「腰の反らす可動性の制限」です。
30歳ぐらいから、この反らす可動性が減少して行きます。
50〜60代になると減少した可動性を戻す事が難しくなってきます。
腰が丸くなった状態で立っている事は同じく靭帯をストレッチした状態になり
痛みが発症する原因となります。
また、このような状態で座ると自然と腰は丸くなってしまいます。

③次に挙げられるのが「腰を前に曲げる回数」です。
これは私たちの1日の動きを振り返ってみれば分かると思いますが朝起きて顔を洗うところから
始まって、食事したり仕事したりでほとんどが前かがみで前に丸くなった姿勢で後ろに反るという
動作はほとんどない事が分かると思います。

この3つの要因によって私たちが本来持っている背骨のS字カーブ(腰が前にわん曲している)が
失われていってしまいます。

「座る姿勢が悪くて」「後ろにそれなくなって」腰痛が出ていると思われる方がいらしたら
いかに腰のS字カーブを作るか保つかのご指導させて頂きます。